デイトレーダーのなかには、一日の取引回数を増やすことで、収支を安定させる取引手法をとっている人がいます。
彼らの取引手法をスキャルピングといいます。
スキャルピングの特徴は一つの取引でしっかり高値まで伸ばして決済するのではなく、決済した取引が利益を出しているかどうかが重要。金融取引市場における薄利多売といっていいでしょう。
もちろん、一取引あたりの利益が期待できませんから、とにかく回数をこなさなければなりません。一日中パソコンの前に張り付いて、超短期取引をこなしていく。なかなか精神的に厳しい取引スタイルですが、実は大きな利点があるのです。
スキャルピングの利点は、大きな値動きをする金融リスクに対して強いということ。
チャートを見れば一目瞭然、一日のなかでもレートは激しく上下に動いています。スキャルピングは値動きに一喜一憂する必要がありません。成立したポジションが損益方向に動いたらすぐに手放すだけの話、自らの相場眼を信じて持ち続けるなんてことも無いのです。
「FXは難しいことを覚えないと始められない・・・」とお思いかもしれませんが、このサイトで紹介している基本知識を読んでおけば大丈夫。売買どちらかのポジションを決めて取引をするだけなのです。
トレンドの大きな流れを掴んでいなくとも、短期取引の小さな波(5銭から10銭程度)をチャートを見て判断するだけでも、利益を出すことは可能です。
しかし、スキャルピングとなるとどうでしょう?当然薄利多売ですから、10勝・9敗では生活資金を稼ぐのは難しいでしょう。少なくとも8割は勝つ取引をしなければ生業には出来ません。
トレーダーたちは、やみくもに売買をしている訳ではありません。当然、トレンドを理解し効率良く利益を出すにはどうしたらいいのか、通貨ペア・ポジション・取引金額・・・、様々な要素を加味した上で取引をしているのです。
超短期取引で利益を出すのは、簡単そうに見えて相当難しいものです。
インターネット上にはデイトレーダーたちのテクニックが転がっていますが、とてもマネのできるものでは無いと思っていいでしょう。取引経験があり、相場の知識に深く、情報収集能力を鍛え、取引が可能なPC環境を持って、初めて可能なものであると認識しておいてください。
スキャルピングを行うデイトレーダーたちも、当然のように損益が続いてしまう日があります。
彼らのリスク対策に興味を持ち、調べてみると意外なルールを持って取引に挑んでいることが分かりました。
それは、「1日あたりの損益決済回数を制限する」というものです。薄利多売で回数をこなさなければならないのですから、一日の始まりで負けが続くようでは、取り返すのが厳しくなります。
そのため、1日10回損益を出したら、その日の取り引きをあきらめ店じまいをしてしまうというのです。勝てない時は必ずあります。自分の経験と、相場の動きにズレが生じてしまう。そんな日をいち早く察知して、「今日は駄目な日」と認識を持てるかどうか、早ければ早いほどダメージは少なくなるのです。
もちろん、粘って利益が出るラインまで持ち直すことも不可能では無いでしょう。
しかし、そこまでいくつの取引を必要とするのか、冷静に考えなければなりません。
「今日は自分の感覚で取引をしても大丈夫な相場なのか」その日最初の取引をしながら探ってみましょう。この積み重ねをしていけば、大きな損益を連続して出すような失態を防ぐことが出来るようになるはずです。